『 ネコの会話 』

 

 

 

ネコー1 「おいっ、聞いたかよ、ちかごろ人間どもは俺達そっくりのロボットを作ったって

      いうじゃねえかよ」

 

ネコー2 「そうでんがな、それがね、あんさん、なんでも動物学者が猫の骨格を研究し,

      心理学者が猫の心を分析し、ロボット開発者が3DCGたら使こうてシミュレートして、

      ぬいぐるみ研究家が猫そっくりの肌触りの布地を作ったというやおまへんか」

 

ネコー1 「そうよ! だから動き方から表情まで俺達そっくりだっていうじゃねーか」

 

ネコー3 「いくら本物そっくりでも器械なんでしょう。わたし達のほうがよっぽどいいわよ」

 

ネコー2 「なに呑気なことゆうてはりますのんや。テクノロジーは日進月歩、わてらそのうち、

      お払い箱になりまっせ」

 

ネコー1 「その通りだぜ。人間社会ではやってるリストラを、俺達もやられるぜ」

 

ネコー3 「そんなこと、あるかしら? ...。 でもそうね、以前のペットブームで騒がれていた

      珍しい動物が、飼いかたが解らないといってどんどん捨てられているものねえ」

 

ネコー2 「今どきの人はストレスがたまってすぐにキレまっしゃっろ、おしっこせーへん、

      ウンチせーへん、餌やらんでもええ、しつけせーへんでもええ、

      気が向いた時だけボタン押したらなついてくる。わが子でもせっかんして殺す時代や。

      こら、わてらネコ族も危機だっせ」

 

ネコー3 「それじゃ、もっと人間の機嫌を取れっていうの、ネコの誇りを捨てて。イヤよ、そんなの」

 

ネコー2 「せやけど、今さら野生に戻れまっか? ジャングルで生活できまっか?」

 

ネコー3 「のらネコもいやだし、わたしお化粧して、きれいでいたいし~~~い、、、」

 

ネコー1 「さっきから気になってんだが、おめえ、妙にナヨナヨしてっけど、ひょっとしておめえ?」

 

ネコー3 「そう、わたし、おカマなの」

 

ネコー1

ネコー2 「ええっーーーーっ!」

 

ネコー3 「わたしの飼い主ね、キャリヤ・ウーマン。子ネコうまれるのがいやでオスばっか飼ってたの。       マンションの部屋はしめっきり。食事はいいし、することないし、ムズムズするし、

      横を見ればアイツがいるし、それでツイツイじゃれあっているうちに、、、、。

      わかるでしょう?」

 

ネコー1 「とうとう俺達ネコ族にも、おカマが出たのかっ?!」

 

ネコー2 「ひょっとして、ネコのおカマがおるちゅうことは、ネコのレズも、、、?」

 

ネコー3 「いるみたいよ、 わたしたちみんな犠牲者なのよ」

 

ネコー2 「あかんっ! めがくらんできた! もうおわりや、この世の中、もうおしまいや」

 

 

 

terry

 

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